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いつのまにやら2月

2009/02/05 Thu*
やっとテストという山、むしろ山脈を越えました☆緋月です。
テストもさることながらレポートが思った以上に強敵だったよ!
要約と自分の意見、みたいな感じなんですけど、要約だけで3000字超…!
まあもとの文章が長いんですが。
リライトもようやくできました^^
締め切りが迫ってたのでちょっと駆け足になっちゃった部分も有りますが、おおよそ2日で仕上げた割にはまあまあなんじゃない…かな?
恥ずかしながら追記に晒しときます(爆)爆弾投下です。
元ネタは先日言った通り、伊勢物語第四十五弾「行く蛍」です。
文章を書くのは好きだけど、まだまだだなと思いました。あう…;
この話を現代に直すのはちょっと悩んだ。
今は大して親しくもないのに「あの人は素晴らしい」とかそういう噂的なものだけで好きになったりしませんからね(笑)
でもリライトって面白いなぁ。暇ができたら自分でまたネタ探してやってみようかなぁなんて。

っていうか知らないうちに、

.hack//Linkなるものが発売決定していたと。

.hackシリーズもいよいよ最後かぁ…。
これはゲームのほうの.hackとか小説とかもチェックしておくべきかねぇ。
内容としては色んな作品からキャラ総出演!っぽい感じだけど、それでRPGになるのか?
パーティーはユニゾンっていう概念に変わって人数減ったし。
しかし主人公、ハセヲとふたりとかやったらエン様に何されるか分かりませんYO!(笑)
まあまずは誰が出るか、だよね。
中一緒の人はどうするんだろうね?エルクとエン様とかさ。
何はともあれ楽しみですvv今まで残ってた謎が解けるならこれは買うしかないでしょう!
まあ我侭言うなら、絵は貞本さんがよかった、な…。
変わりすぎの人いてちょ…wってなるんだもの。
今公開されてるイラストだと…ごめん、アトリ…すっごくイラッとするww

≪行く蛍≫  『伊勢物語』より



「帰ってきたら…話、あるから。」

俺は帰国する飛行機の中でアメリカへと発つその時に幼馴染の少女から言われた言葉を思い出していた。いや、もう大学生にもなれば少女と呼ぶべきでないのかもしれないが。それでも俺にはどうしても「女性」と形容するのが不釣り合いに思えてしまう。しかし彼女は納得がいかないらしく、たまにふざけて頭を撫でてやると「子供扱いしないでって言ってるでしょう!」と大きな目をさらに見開いて俺を叱りつけた。百面相のようにくるくると変わる表情に楽しそうな笑い声。それが俺の、幼いころから変わらない彼女の印象。そしてそんな明朗快活な彼女が珍しく口ごもった別れ際の一言。果たしてどんな話だろうと不安半分、期待半分で眼下に広がる白い雲の絨毯を眺めていた。
季節は夏。「夏休み頃には帰ってくるから。」あの時そう約束した通り、俺は帰ってきた。急に帰国して驚かせてやろうと思って家族はおろか彼女にも手紙は書いていない。俺を見たら何て言うだろうか。それともぐうの音も出ないというやつだろうか。ぽかんとした顔で俺を見つめる彼女の姿が目に浮かぶ。そうしたらまた頭を撫でてやろうと思う。いつものように怒るだろうけど、彼女をからかうのは中々に面白い。

「ただいまー。」

空港から曖昧な記憶をたどってようやく見慣れた自宅の玄関に辿り着く。一年ぶりとはいえ変わらぬ我が家。慣れた足取りで俺は自室へと向かう。「大和!いつ帰ってきたの?!」と素っ頓狂な母の声を背に受けながら。

「…よし。もう使えるよな。」

そう言って携帯電話を取り出した。最新機種、とはお世辞にも言えないこいつは、海外でこそ役目を果たせなかったが国内ならちゃんと働いてくれるはずだ。アドレス帳から彼女の名前を呼びだして、微かな緊張と一緒に発信ボタンを押した。しかし聞こえてくるのは呼び出し音でも、よく聞く留守番電話サービスセンターのアナウンスでもない。「おかけになった電話は現在使われていません。」という無機質な返答だけだった。

「ったく…。携帯変えたのか?あいつ。」

そうひとりごちてみたが、そもそも俺が圏外にいたのだから連絡できなくても仕方ない。それに彼女の家はそう遠くないし、彼女の両親にも小さい頃から何かと世話になっている。それならば直接尋ねてみるのも悪くないだろうと俺は再び立ち上がった。携帯と財布だけをポケットに突っ込んで玄関に向かおうとすると、母に今度は呼び止められた。

「大和、帰ってくるならちゃんと連絡を寄越しなさい!心配するでしょ!」
「悪かったって。吃驚させようと思ったんだよ。」

と小さな子供さながらに叱られた。もう一度ごめんと謝って「俺、蛍ん家言ってくるわ。」と踵を返す。すると母はさっきより幾分も小さい声で「大和。」と呼ぶ。「なんだよ。」と呆れ気味で振り返れば、覇気のない顔で俯いている母がいた。

「…母さん?」
「大和、落ち着いて聞いてちょうだい。」
「ん?ああ、なんだよ。」
「蛍ちゃん、蛍ちゃんね…。」

俺は気づくと走り出していた。自転車で行ったほうが早いし楽だ、なんてことは頭の片隅にもなくて。

「蛍ちゃん、蛍ちゃんね…病気で、亡くなったの…。」

延々とループする母の言葉を振り払うようにただ走った。


無我夢中で走り続けて、ようやく幼いころからよく見知った彼女の家の前に着く。じっとりと背中に纏わりつくシャツがひどく不快だけれど、今日ばかりは気にもならない。俺は何かに追い立てられるようにチャイムを鳴らした。きっと数秒後には何事もなかったかのように彼女が玄関から顔を覗かせるものだと信じて。

「…はい。」

そう言って出てきたのは彼女ではなかった。すごくよく似ているけれど、違う人。昔、よく似ていると言われるのだと彼女が言っていたっけ。

「こんにちは。おばさん、蛍はいますか?」
「大和君…あがってちょうだい。」

彼女の母が一向に俺と目を合わせないことには気づかないふりをして、促されるままリビングへと向かった。久しぶりに足を踏み入れた彼女の家。懐かしい空気に思わず目を細めた。

「ほら蛍、大和君が来てくれたわよ。」

俺の背後で彼女の母がそう言った。全く、母も性質の悪い冗談を言うものだ。彼女が死んだ、なんて。さあ、俺を見たら彼女はどんな顔をするだろうか。

「吃驚したか?お前を驚かせようと思ってさ、ほた……ッ!」


久しぶりに会う彼女は、笑っていた。いつもと変わらない様子で。ただもう話すことも、触れることもできない姿になっていた。それ以外は。

「う、そ…だろ…?」

繋がらなかった電話。母の言葉。彼女の母の視線。全ての答えが目の前にあった。逃げていたかった現実に、追いつかれてしまった。目を瞑ることも許されない。だって会いたかった彼女は目の前にいるのだから。「なぜ」「いつ」そんな疑問符が脳内で暴れ回る。頭が痛い。このまま思考が止まってしまったほうが楽かもしれないと思う。俺は思わずその場に座り込んだ。後ろで「大和君。」と呼ぶ声がしたけれど、振り向くこともできなかった。




俺は勢いよく愛用のベッドに倒れこむ。ボスッと鈍い音をたてて俺の身体をやんわりと受け止めた。正直、どうやってここまで帰ってきたのかは分からない。徒歩で行ったのだから同じように帰ってきたのだろうが、覚えていない。体に力が入らない。けれど、あの後彼女の母に手渡された一通の手紙だけはしっかりと握りしめていた。「どうしても大和君に読んでほしいの。…それがあの子のためだと思うから。」そう言って渡された手紙。封筒には彼女の字で「大和へ」と書かれていた。切手も張られていなければ封もされていないその封筒を、俺は縋るような気持ちで開けた。

『大和へ
こんにちは。元気にしてますか。
かしこまった出だしで驚いてる?今日は大和に伝えたいことがあって手紙を書きました。
もうすぐ夏だね。大和、帰ってくるんだよね。
楽しみにしているけれど、どうやら私は大和を待っていることが出来そうにありません。私、病気なんだって。
だからね、大和が行っちゃう時、帰ってきたら話があるって言ったでしょ?
そのことを手紙に書こうと思います。

私は大和が好きです。もちろん、幼馴染としてって意味じゃなくて。
一人の男の子として大和が好きです。昔からずっと。
今更って感じで照れくさくて言えなかったけど、勇気を出して伝えます。
返事は要りません。たぶん会えないと思うから。
ただ伝えたかったんだ。一方的でごめんね。
病気のことも黙っていてごめんなさい。
今までいっぱいありがとう。
                                         蛍』

「なんで…今、こんなこと言うんだよ…。」

何も知らなかった。彼女の気持ちも病気のことも。それが無性に悔しかったけれど、腹を立てる気力も俺には残っていなかった。だってもう彼女はいないのだ。何をしたって彼女は帰ってこない。ぽっかりと大きな穴があいたような空虚感だけが俺の心に積もっていく。しかし不思議と涙は出てこない。悲しいのに。彼女がいなくなってこんなにも悲しくて泣きたいのに。でも涙線は一向に働かない。それを嘲笑うかのように胸の隙間に寒風が吹きつけて、夏に見合わぬその冷たさが酷く痛かった。

それからどれから経っただろうか。俺は手紙を握りしめたまま天井を見詰めていて、差し込む月の光が薄く部屋を照らし夜の訪れを告げる。先程から何度かドアの向こうから聞こえた母の声も無視をした。我ながら何をやっているんだろうとも思う。まだ現実から逃げたがっているのか。情けない。それでも今は夜の闇と静寂の中に浸かっていたかった。脳裏に鮮明に残る彼女の顔を確かめるように浮かべながら、俺はゆっくりと目を閉じた。
そんな矢先、手紙を握ったままの右手に微かな違和感がはしった。言うなれば何かが付着した感覚。不審に思って再び重たい瞼を持ち上げる。ぼんやりと光が見える。徐々にクリアになっていく視界の先にいたのは一匹のホタルだった。

「なんでこんな所に…。」

ここは住宅地の真ん中。とてもじゃないがホタルの好むような豊かな自然は存在しない。それなのに何故突然姿を現したのか。それに、今は到底ホタルなんて鑑賞する気分ではない。

「なんで俺のところにホタル…なん、か…?…ッ!」

俺は霊魂やら輪廻転生やら、いわゆるオカルト的なものは信じる性質ではない。しかしこれはそう思わずにはいられなかった。否、思いたかっただけなのかもしれないが。今日この日、いるはずのないホタルが俺の部屋に。それの、意味するところは。

「蛍…なのか…?」

そうなのか?と尋ねても当然返事が返ってくるはずはなかった。それどころか俺の必死の問いかけもまるで気にしないといった風にホタルは光り続けていた。いつも気丈だった、彼女のように。「大和、男なんだからしっかりしてよね。」とどこか俺を叱咤するようだったのは気のせいではないはずだ。

「会いに来てくれたんだな…。」

そう言うと今度は俺に答えるように2、3度強く光って窓から夜の空へと還っていく。俺はその小さな光が星の海に溶け込むのをずっと眺めていた。堰を切ったように流れ出した、あたたかいものを頬に感じながら。


そうして朝がやってきた。いつもと何ら変わりのない、一日の始まり。彼女がいなくなっても、俺がそれを嘆いても世界は何も変わらない。同じように時間は流れる。それならばせめて、何も気づくことのできなかった俺が彼女にできる精一杯は何だろうか。そう思うことができた。俺にできることなんて数少ないけれど、きちんと彼女に会って帰国の報告をすることくらいはできる。そうだ、それがいい。昨夜のまま開け放されていた窓を閉め、コートを羽織って部屋を出た。

「蛍の墓参りに行ってくるよ。」

台所で洗い物をする母の背中にそう投げかけると「蛍ちゃんによろしくね。」と微笑んで、小さく俺の背中を押した。

お寺に着くと沢山の墓が立ち並ぶ中、親切な住職が彼女のもとへと案内してくれた。住職にもう一度頭を下げ、彼女と向き合う。「伊勢家之墓」と印された墓石の側面には、真新しい彫跡で「蛍」と刻まれていた。やっと、会うことができた。

「ただいま。報告が遅くなったけど、帰ってきた。」

そしていつも彼女にしていたように墓石を撫でる。いくら撫でても温かな体温も、子供扱いしないでと反論する声もなかったけれど、確かにそこに彼女はいた。嬉しそうに微笑む彼女の姿が、俺には確かに見えていたのだから。

「ありがとう…蛍。」



***
ぎゃああ!駄文………パタッ。
感想くれたら…嬉しいです。
でも石は投げないで下さい。打たれ弱いから。
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